阿部常吉作品コレクション No.10

DSC03114 (351x640)

No.9の作品と同じく、胴底はノコギリによる切り離しで、立てても少し傾いてしまいます。No.9とは少し雰囲気が異なり、多くの常吉作品とは見た感じが違います。木地形態は縦長でNo.9よりはスリムに見えます。特に目立って異なるのは前髪の描き方で、No.9に比べて大きく櫛型に描かれています。また、眼の位置は顔の中心よりも下に描かれていて、眉と眼の間隔が普通の作品よりも、だいぶ離れています。画像ではわかりづらいのですが、眼点は幾らか俯き加減に描かれていて、通常の常吉こけしよりも、より幼く観える様に感じます。そして、鼻の描き方も、No.9は猫鼻で描かれていて比較出来ませんが、他の作品の鼻と比べると、やはり少しスリムに描かれています。以上の事から最初は常吉作品ではなく、別人が描かれたものかとも思ったりしたのですが、胴裏のサインは常吉工人のサインが書かれているので、結果としてよくわからずにいます。制作年代はNo.9と同時期と見ていますが、それも分からずじまいです。今は常吉作品にも、こんな作品があるのかと不思議に思っている次第です。

下の画像はNo.9の常吉作品ですRIMG0225abe阿部常吉
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