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佐藤 文吉作品

 佐藤文吉作1尺の作品です。制作年は胴底に「二十七年・佐藤文吉・二十九才」と記入があります。『手帖73号』には矢内謙次氏が「こけしの変遷 佐藤文吉」というタイトルで佐藤文吉作品をまとめられています。その中で昭和26年作の2本が掲載されていますが、昭和27年作のものは掲載されていません。
 文吉作品は戦前作もありますが、余り作らずにいて、極めて数が少ないという事です。戦後は昭和26年12月に中屋惣瞬氏が注文した5本が戦後の初作で、同じく中屋氏が昭和27年12月に注文した5本以外には初期作と呼べる作品はないようで、今回掲示の作品はその内の昭和27年12月作の1本であるかも知れません。
 この作品を最初に観た時は文吉作とは認識していなくて、ただ、何か心に引っかかるものがあり、胴底のサインを確認して、初めて文吉こけしと分かった次第です。
 この文吉こけしは、『手帖27号』掲載の文吉こけしの内、大寸の方に描彩が近く、ただ大きく異なるのは黒色のロクロ線が描かれていないだけで、細かな違いがあるにしても、昭和26年12月作と同じタイプに類するものとなっています。
 矢内謙次氏は『手帖72号』の中で、「昭和26年12月作は表情甘く、描彩も稚拙だが・・・・・」と述べられていますが、この昭和27年作については稚拙さはなく、3筆で描かれた前髪と力強く筆太で書かれた両鬢の描彩は、胴体の特異な菱菊模様と相まって、新鮮さ(斬新)を覚え、魅惑的な作品になっています。

DSC01882bunn1.jpg
 

 鬢飾りは前からは見えない位、両鬢から後方に離れて描かれていて、これも余り見かけない描彩です。
DSC01883bun2.jpg

 また、頭部後方に描かれる三山の描彩は普通、一つだけであるが、27年作の文吉こけしは、髷を中心として、緑の絵具で2つに分けて描かれている。この描法も余り見かけた事がなく、私は初見でした。
DSC01885bun3.jpg

以上、つい最近入手した昭和27年作の文吉こけしを紹介しました。私の記憶では、何年か前のネットオークションで古い文吉こけしが一度に数多く出品された事を覚えていますが、その中に、昭和26年、27年作があったのかは、今となっては分かりません。
 もし、その中に文吉こけしの戦後作初期作品(昭和26年。27年作)があったのであれば、もう一度、この眼で見て観たいと、この昭和27年作品を入手してから、思うようになりました。
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